金型の国内生産のメリットって?
金型の国内生産のメリットって?
最近お客様からのご依頼で
小ロッド量産のお話しをお聞きすることが多いです。
理由は色々あるとは思いますが、1つは市場のニーズの多様化が挙げられると思います。
・・・が、あるお客様にお聞きしたところ、 こんなお話しもありました。
製造業の国内回帰
そのお客様は中国での金型作成、及び射出成型部品の製造を行っており、
リーマンショック以降、中国の型作成の会社に委託していたが、去年からは国内に製造を戻しているとのことでした。
理由は色々あるのですが、1つは円安の問題。
2つ目は根本的に中国での生産コスト(人件費)が 上がっており、
海外製造のメリットが見込めなくなってきていること。
3つ目は現地の会社との意思の疎通に問題があり、その対応に苦慮されており、
結局は国内生産とコストがあまり変わらないとのお話しでした。
特に3つ目の問題は最近よく聞きます。
このお客様がおっしゃるには製造責任が根本的に違うとのことで、
日本では考えられない問題が多発したそうです。
一番驚いたことは、自社製品の型に他社製品の成型部品が
抱き合わせで型を作られていることがあったそうで。
確かに日本ではあまり聞かないお話しでした(^^;)
はじめはそのようなこともある・・・と、日本のモノづくり の
感覚を養ってもらおうと努力していたそうですが、
しばらくして、これはどうも違うぞ・・・と思う程のズレを
感じ始めたそうです。
結局のところ、国内での製品開発の安心感とは 我々製造業者の
責任感が基本であり、これが日本の強みという結果だと思います。
驕らず、謙虚な姿勢が大事なんだと改めて実感したお話しでした。
しかし、国内での金型生産は本当にメリットがあるのでしょうか?